ハンツビル(Huntsville)市は、アメリカ合衆国アラバマ州マディソン郡にある都市で、マディソン郡の郡庁所在地。1819年から1820年の2年間は、アラバマ暫定州都でした。
"The Rocket City"のニックネームを持つハンツビルは航空宇宙産業で知られた都市で、NASAの中枢的存在であるマーシャル宇宙飛行センターがあります。古くは軍事産業で発達した都市であり、NASAの施設も元々は陸軍におけるミサイル開発の拠点でした。
航空宇宙産業以外の産業としては、トヨタ自動車アラバマ工場が稼動しています。
下の写真をクリックすると大きく表示されます。
レッドストーン試験発射台(Redstone Test Stand)
登録:1985年10月3日
所在地:
34°37'59.1"N 86°39'57.8"W (Dodd Rd Huntsville, AL)
この鉄骨構造のレッドストーン試験発射台(下写真の右下)は1953年に構築され、マーシャル宇宙飛行センターでも最も古い固定式のロケット発射設備です。
この発射設備は、最初に米国の衛星を打ち上げたジュピターCおよび、宇宙へ最初のアメリカの宇宙飛行士アラン・シェパードを運んだマーキュリー/レッドストーンロケットの開発のために重要な設備でした。
サターンV動的試験発射台 (Saturn V Dynamic Test Stand)
登録:1985年10月3日
所在地:
34°37'51.4"N 86°39'39.4"W (Saturn Rd)
完全に組み立てられたサターンVロケットに対し、機械的および振動検査を行うために1964年に建設されました。このビルディング4550は、高さ363フィート(111m)、98フィート(30m)の正方形です。
ロケットの故障を引き起こす可能性のある大問題は、ここで発見され修正されました。
SA-500Dと呼ばれたサターンV動的試験ロケットに加えて、2台の試験スペースシャトル(パスファインダーとエンタープライズ)もこの設備でテストされました。
ロケット推進および構造試験設備 (Propulsion and Structural Test Facility)
登録:1985年10月3日
所在地:
34°37'32.9"N 86°39'30.1"W (Relay Ave)
この発射装置は軍事弾道ミサイル機関によって1957年に建設され、大型ロケット、およびロケット推進システムの開発の中心の責任部門でした。
打ち上げロケットのサターン・ファミリーは、ヴェルナー・フォン・ブラウンの指導のもとにここで開発されました。
サターンVは、高さ、重量および可搬重量といった打ち上げ機能において、現在にあっても最も強力なロケットです。
サターンV打ち上げロケット (Saturn V Launch Vehicle)
登録:1987年2月10日
所在地:1 Tranquility Base Huntsville, AL (US宇宙・ロケットセンター/ US Space Roket Center)
SA-500Dと名づけられたこの試作ロケットは、サターンV打ち上げロケットのための試作機で、ヴェルナー・フォン・ブラウン博士の指導のもとにマーシャル宇宙飛行センターによって製作された最初のサターンVです。
この試作ロケットはマーシャル宇宙飛行センターでサターン支援機能用の試験用ロケットとして役立ちました。
米国聖公会(Episcopal Church of the Nativity)
登録:1990年6月21日
所在地:
208 Eustis Avenue Southeast Huntsville, AL
1859年に検察されたこの教会は、14世紀のイギリスの建築様式の影響を受け、屋根の中央が尖っているゴシック復興様式の教会です。国立公園局によって南部の教会ゴシック建築の最も初期の’例のうちの1つと見なされており、ゴシック復興様式教会の建築家フランク・ウィルによって設計された数少ない礼拝堂の更に現存する13の礼拝堂のうちの1つです。フランク・ウィルは、アラバマ州では他にモービル市のTrinity Episcopal Church (1853–57)とモンゴメリー市のSt. John's Episcopal Church (1854–55)の礼拝堂も手がけています。